沖縄科学技術大学院大学(OIST)の人工知能系の研究室

OIST

こんにちは山田です。今回は沖縄科学技術大学院大学 (OIST)で人工知能関連の研究ができる研究室を紹介していきたいと思います。(少しずつ加筆していきます)

機械学習とデータ科学ユニット

2023年4月に研究室ができた山田がPIのユニットです & OISTでは初めての情報系のユニットで、私たちのユニットは人工知能の分野の機械学習の研究に取り組んでいます。これまでは最適輸送や特徴選択の問題に取り組んでいましたが、OISTに入ってからは自己教師付き学習や脳の構造に基づいた学習の研究に取り組んでいます。最近は自然言語やコンピュータビジョンの研究も始めています。(要は面白そうなことはなんでもやります) 研究室は最近できたラボ5にあります。

Information Theory, Probability, and Statistics Unit

この研究ユニットは、Amedeo Esposito准教授がPIです。今はTransitional Assistant Professorですが、近いうちに来沖されます。この研究ユニットでは情報理論の特に相互情報量に基づいた集中不等式の研究をしています。集中不等式は機械学習分野では経験損失と損失の差を上からおさえる際によく使われますが、Amedeoさんは特にnon-i.i.dの場合の集中不等式を扱っています。OISTでは私たちの研究室はアルゴリズムや実応用をメインに研究していますが、Amedeoさんのグループではゴリゴリの理論の研究をしています。OISTで機械学習や情報理論の研究をしたい場合にはおすすめの研究室です!

認知脳ロボティクス研究ユニット

この研究ユニットは、谷教授がPIです。研究はEmbodied AIに関連しています。具体的には、画像だけではなくロボットのセンサーから得られる信号を使って賢い学習アルゴリズムを提案しています。自由エネルギー原理を使った学習の研究はとても面白いです。研究室はラボ5にあります。(私たちの研究室の隣です)

神経計算ユニット

この研究ユニットは、銅谷教授がPIです。銅谷教授の研究室はとてもユニークで、脳の仕組み(主にセロトニン)の解明とそこから得られた知見をもとに新しい強化学習のアルゴリズムを提案しています。まさにOISTでしか出来ないような研究に取り組まれていて、私も学ぶことが非常に多いです。私は銅谷教授は強化学習の専門家だとずっと思っていたのですが、実はニューロサイエンティストでもあります。(OISTの中では銅谷教授はニューロサイエンスの教授です) トライアスロンの大会に参加されていて、優勝されたりしています。

神経情報・脳計算ユニット

この研究ユニットは、深井教授がPIです。深井教授の研究室では脳の知見を利用して数理モデルを提案されています。私の中では人の記憶に関連(例えば海馬)の研究をされているイメージが強いです。最近では、機械学習の国際会議であるICLRでSimplicial Hopfield networksという方法を提案されていて、ニューラルネットワークがどのように情報を記憶するかといった面白い研究をされています。

統合オープンシステムユニット

この研究ユニットは、北野教授がPIです。北野教授の研究室ではロボットと人工知能を融合させて新規の科学的発見を自動化させる取り組みをしております。北野教授はロボットカップを創設されたりしており、非常にインパクトのある研究を数多くされております。

また、OISTの日々の情報はゆんたくhub掲示板で是非チェックしてみてください! 

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