沖縄科学技術大学院大学の授業について

OIST

こんにちは、山田です。今日は沖縄科学技術大学院大学(OIST)の授業について紹介したいと思います。私は2023年まで京都大学で授業を教えていましたので、主に京都大学とOISTで何が違うのかについて紹介できたらと思います。なお、この記事はどちらが良いとかそう言うのではなくて、単純に比較してきます。

京都大学

京都大学は、学部と大学院を含む総合大学です。2単位の授業の場合、授業は90分でそれを15回に分けて取り、その後で試験があります。学部の授業は主に日本語で教えられています、一部の授業以外は基本的に日本語です。私が受け持っていた、Statistical Learning Theoryの授業も90分で15週間でした。主に座学中心です。言語は英語です。おそらく、他の大学は1回の授業時間が違うくらいで大体同じだと思われます。まとめると以下の感じです。

  • 1回の授業は90分 (これは大学によって違う).
  • 週1回
  • 学部の授業は日本語
  • 大学院は英語
  • 受講者は修士課程の学生

沖縄科学技術大学院大学 (OIST)

OISTも1授業は基本的に2単位です。1単位のものもあります。OISTでは博士修了までに20単位取る必要があります。なので、2単位の授業だと10個取る必要があります。これだけ聞くと国内の修士課程と同じように思いますが、実はOISTの2単位は国内の大学よりも履修時間がめちゃくちゃ長いです。あと、必修単位としてラボローテーションがあります。これは4ヶ月ごとに違うラボに滞在して博士課程の研究室を選ぶ必要があります。

  • 1回の授業は120分
  • 週2回
  • 授業は英語
  • ラボローテーションという必須単位がある
  • 受講者は博士課程の学生

私は教員目線ですが、2単位の授業の容量としては、京都大学の時の4単位分相当になっています。また並行してラボローテーションもしないといけなくなっております。なので、博士の学生は大体1学期に2つずつ授業を取ることが多いようです。すでに修士課程を持っていれば1学期に2つずつ取れば、1年でラボローテーションと必須単位を取り、残りの4年間を研究に充てることができます。(教員としては、1年に2単位だけ教えれば良いと言うことではあるのですが、実質OISTで2単位教えるのはかなり時間がかかりますので、授業期間中は教育活動がメインになります)

実はこのラボローテーションが他の国内大学とは大きく異なっています。日本の大学だと修士課程や博士課程に入るタイミングで研究室を選びますよね。OISTは、入ったあと1年間は研究室が決まらないことがあり得ます。また、場合によっては1年では決まらないと言う事も起こります。この辺は、国内の大学ではほぼなく、OISTと国内大学の大きな違いかなと思います。

他にも色々と他の大学とは違いがありますので、その辺も今後紹介していけたらと思います! また、OISTの日々の情報はゆんたくhub掲示板で是非チェックしてみてください! 

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